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新政権決定におけるドラマ:女の闘い

PPのラホイ内閣が決定して、早一週間。

この内閣は、「ラホイ支持を集めた、ラホイのための内閣」と言われていますが、

大臣らが選ばれた背後にはドラマがあった様なので紹介します。

(詳しい人物紹介は以前投稿した新政権の顔ぶれ特集①②をご覧ください。下に貼付。)

女の闘い、コスペダル VS ソラヤ(写真順)

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写真  16年11月6日La VanguardiaのRajoy busca el equilibrio en la guerra entre Santamaría y Cospedalより

2008年より、PP内で権力闘争を続けているこの二人の女性。

     今回の新政権の人事は、後継を狙う二人の力を均等にしよう

             というラホイの意思が働いた結果だと言われています。

4日金曜に

ソラヤは政府公館(BOE)を通して、コスペダルは彼女自身で声明を出しました。

それは間接的に

CNI(スペインの諜報機関;アメリカのFBIを想像してください)の長はどちらになるのか

という問いに答えたものでした。

諜報機関の長という事は、国内の情報を全て司どり、管理できる立場であるという

ことのため、非常に権力が大きいポストの一つになります。

結果、

ソラヤが副首相・カタルーニャ州などの地域問題を対応する地域行政大臣と兼任する

ことに決まりました。

コスペダルは防衛相のみですが、一国の軍事を把握する権利はとても大きいため、

ソラヤとの権力バランスがとられたと大抵の専門家は見ています。

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写真:El diario、コスペダルが内閣府の前で待機する軍人らの前を通る様子。
Cospedal mantiene el control del PP desde un sillón del Consejo de Ministros

 

*新政権の顔ぶれ特集

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