エネルギー貧困問題:カタルーニャ州での死亡事件を受けて
El Paisより:エネルギー貧困反対連合のデモの様子(カタルーニャ州)
Un polémico principio de precaución | Cataluña | EL PAÍS
2015年7月29日、
カタルーニャ自治州政府ジェネラリタットは、エネルギー貧困状態への対策法を
(カタルーニャ語:http://consum.gencat.cat/doc/doc_26193407_1.pdf )
提案しました。
2016年11月16日の今日、
カタルーニャ州タラゴナのReusという街で81歳の女性がGas Natural会社に
電気を切られたことにより死亡したことを受け、
自治州長のプッジダモンドはGas Natural会社に対して批判をしました。
また今回の事件はお年寄りでしたが、
実際は働いているのにもかかわらず電気代まで余裕のない人の同様の問題に対しての
デモンストレーション、その他の運動が各地で行われています。
過去にもスペインニュース(*)では貧困問題について取り上げてきましたが、
やはり冬が近づくにつれて、このような死亡事件が続くだろうとされています。
「早い対策を」という声はいつでも溢れているものの、なかなか実現はされません。
El Paisによると
カタルーニャ州の去年提案された法案は二つのパートに分かれています。
- 強制退去反対の法:しかし憲法裁判所により中断・停止
- 電気代の払えない人への支援:現在も有効
そして、企業に対して人々が支払えなくならないような対策も求めています。
しかしながら、
- 一つ一つの電気打ち切りを調べていては業務に支障が出る
- 使用者から料金を取りづらくなり、企業利益が出ない
という理由から「現実に沿った」法案を要求しています。
このようなもどかしい状態はいつ終わりを迎えるのでしょうか。
*過去の記事:貧困問題